正夢
おでかけの話。
週末は昔なじみの友人達と出かけた。かつてはとても近く、いまはすこし離れている僕たちは、ときおりこうして集まって、かつてあった、いまもある繋がりがこれからも続くようにと、願掛けをするように騒いで笑う。
ひねくれていて臆病な僕は、変わらないものなんてないのだからと、無理に刹那的になろうとして顔をそむけてしまうけれど、切実な約束は確かに力を持つことを知っている。来年はどこに行こうかな、なんてニコニコしながら考えている僕は、すこし前よりおめでたい人に近づいたのかもしれない。それはとてもおめでたいことだ。