2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

透明人間

都会の話。 車線が多い道路の両側に大きなビルが居座っている、生活感のない町並みが好きだ。ご近所付き合いも皆無だし、スクランブル交差点も怖がらずに渡れるし、我ながら都会の生活に馴染んでいるなと思う。 人の流れにうまく乗れると、不思議な安心感が…

『ヒミズ』

映画の話。 新宿バルト9で『ヒミズ』を観てきました。夜の映画館は落ち着いた雰囲気で心地よかったです。原作に関する知識も特になく、監督である園子温さんの作品も未見だったので、かなりまっさらに近い状態で観ることが出来ました。面白かったので感想を…

AFFAIR

夜の寒さの話。 夜になると急激に冷える気がする。気温の問題なのか、心象の問題なのか、そこのところは定かじゃないけど。からだを縮こませて帰り道を急いでいるとき、眉間にしわがぎゅーっと寄っていて、なにが楽しくてこんな顔しなくちゃならないんだと思…

Brand New Wave Upper ground

お腹いっぱいの話。 重めのラーメンを胃袋に叩き込んだせいで、すこし重心が低くなった気がする。使い道のない肉が、ぷくぷくと体に蓄積されていく…

FUEL

治りかけの風邪の話。 熱が下がり始めた体は、たまねぎの皮が剥けるみたいにだんだんと軽くなってきている。冬の風に吹かれるとまだ辛いけど、菌だかウィルスだかは、頭の芯と喉の周り以外からは一掃された気がする。 頭がよく動いてるときは体のことなんて…

ムーンライト銀河

イヤホンの話。 移動中は、大体いつも耳が塞がっている。高校生の頃から電車に乗る時間が長いので、手元に音楽を携帯していないとなんだかそわそわする。MDウォークマンからiPod、今はiPhoneと、使う道具は変わっているけれど、飽きもせずシャカシャカと耳元…

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

本の話。 ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を読みました。2005年にアメリカで出版された小説ですが、邦訳が出たのは2011年の6月です。とても面白かったので、感想を書いてみます。核心部分をネタバレるつもりはあ…

Save Room

片付けに失敗した話。 年始に一念発起して片付けを始めたものの、気づけば計画は頓挫していた。とにかくモノが多い。いくらなんでも多すぎる。至るところに積み上がった本のせいで、僕の部屋はちょっとした古本市みたいになっている。クローゼットのなかには…

futuristic imagination

エアコンの話。 大学の暖房は一元管理されているようで、何度いじくっても21℃になってしまう。エコや節電が大事だというのは重々承知しているけれども、この建物はひどく冷えるのだ。せめてあと3℃、いや2℃あげてくれれば、と思うけれど、気がつくと操作盤の…

Drifter

足の話。 かなり寒がりだけど、寝るときに靴下を履くのはあまり好きじゃない。今日は足がもげるかもしれんと思った日は仕方なく装備するものの、素足のほうが心地よく感じる。一日ぎゅっと締め付けられていた足を解放してあげたくなる。テニスを辞めて以来、…