絶対に解ける問題 X=♥

 素朴な疑問の話。

 家についたら、両親がフェルマーの最終定理をモチーフにしたような、数学者が関わるサスペンス映画を見ていた。「裸エプロンの彼女が作ったパスタを、彼女の乳にぶっかけて食う」というわかりやすく倒錯したシーンで軽く昂った以外、特に面白そうでもなかったのでおとなしく自室に引っ込んできたけれど、ふとフェルマーの最終定理について疑問が浮かんだ。

 フェルマーの最終定理っていう激ムズい問題は、偉い数学者のフェルマーが「俺コレ証明できるけど、ページ足りないから書きれないやwwwwメンゴメンゴwwww」って言ったもんだから、みんな躍起になって証明しにかかったけど、何百年もずーっと未解決のままだった。数学が発展していろいろ難しい理論とかできて、日本人の谷村さんと志村さんのアイデアとか生かして、20世紀の終わりになってようやくワイルズって人が解いたらしい。

 ワイルズが証明に使った(数学的な)道具には、フェルマーの時代にはなかったものがたくさん含まれているみたい。志村さんはまだご存命なくらいだし。ということは、フェルマーは「俺証明できっからwww」と言っていたけれど、それは勘違いだったんだろうか。はたまた、今まで誰も思いついてないけど、フェルマーの時代にあったテクニックだけで、フェルマーの最終定理は証明できるんだろうか。どっちなんだろう。後者のほうがロマンティックでいいなと思いました。

 どちらもフェルマーの最終定理を扱った本。数学がわかんなくても、読み物としてとても面白いです。おすすめ。
 

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)