ニュータウンへ続く道

 一度書いたものを消した、という話。

 昼間に書いたエントリーを消した。ここ数日、似たようなことを繰り返している。書いちゃ消し書いちゃ消しで、かなりの言葉をゴミ箱に投げた。なにが気に食わなかったわけでもないんだけど。でも、思っていたことと、書いたこととが、確実に少しずれた。

 気持ちが濁るスピードに、指先がついていかない。干上がる悲しみと冷える喜びを、透明なまま正しく切り離す。それが出来ないのなら、インクで塗り潰した手帳を破ったほうがいいのかも。