エネルギヤ

 行間の話。

 iPhoneを手にして以来、一日に見る文字数が格段に増えた。僕のTwitterのTLは、ここ最近だいぶおとなしくなったとはいえやっぱり激流で、様々なアイコンが語るてんでばらばらのつぶやきを追いかけていると、頭がくらくらしてくる。怒っている人、落ち込んでいる人を見かけると声をかけてみようかなと思うけれど、やめてしまうことも多い。どこまで踏み込んでいいのかがよくわからないし、ありきたりの言葉しか持ち合わせていない自分にもなんとなく腹が立つ。だれか、僕がつぶやく全てのリプライの末尾に「つまらないこと言ってごめんなさい、でも言いたかったんです」って、薄い色で書き加えてくれないものか。

 言葉の隙間にこぼれ落ちていくものの多さに辟易することもしばしばだけど、言葉を使わなければ隙間さえ生まれない。ときどきでいいから、文字や音にならない深みに触れることができたらなと思う。